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GOOD MORNING 学園長!

第12話 タイトル不明

英会話ができると、英字新聞や英文雑誌が自由に読めたり、英文で手紙が書けたりするのか。概して言えば、そうではない。ご存じのように、文盲(illiteracy)と言う言葉があるが、これは、自国語が話せ、そして聞くことはできるが、読んだり、書いたりすることはできない状態を言う。詰まり、単なる音ではなく、“言葉”という手段を用いて意思伝達をはかっているが、その言葉を表記によって伝えるのではなく、表音によって伝える点で、表記のみを媒介とするリーディングやライティングと異なるのである。従って、英文を読んだり、書いたりできない大方の日本人が、日常生活の中で使用することのない英会話を学ぶことにより、英会話ができる上に英文もマスターでき、一石二鳥と考えるのは、大きな誤解である。言ってしまえば、いずれもできるようにはならない、ということである。しかし、英会話を構成する言葉の配列誘因と、英文を構成する言葉の配列誘因は、当然同一の要素から形成されているので、“通訳者(interpreter)は、英文の読み書きはできるが、通訳はできない”という公式は成り立ちうる。とはいえ、この公式は、あくまでも通訳者による言葉の表現が、外国語の配列誘因を、自らの脳で論理的ではなく、無意識のうちに操作できることが前提となる。要するに、”a”という社会で暮らせば”a'”という言葉をしゃべり、”b”という社会で暮らせば”b'”という言葉をしゃべる、といった具合である。わかりやすく言えば、言葉の操作が、“英語で考え、英語で話す”ネイティブと同じ状態になることである。しかし、問題は、”a”という社会にいて、しかも”b'”という言葉を自由に読み書きできるか、ということである。つまり、この作業は、”a'”という言語を”b'”という言語に、”b'”という言語を”a'”という言語に変換する(翻訳する)ことに関わる問題なのである。私はこの点について、先に述べた「言葉の配列誘因」の解析を考えている。

それでは、Good bye!