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GOOD MORNING 学園長!

第25話 博学は無学なり-人間の存在という価値観を忘れた文化

広辞苑曰く、“博学”とは、「広く学問に通じていること。博識。」という。私なりに解釈すれば、あらゆる先端分野の学問に通じている人など神の他いない、のは当然であるから、広辞苑のいう「広く学問に通じている」とは、東洋の世界でのみ理解しうる、いわゆる「博識者」、もしくは「雑学者」の意であろう。言い換えれば、学問という言葉を使っているが、単に物知り博士にすぎないということになる。ベネディクト・クローチェ曰く、「すべての歴史は現代史である。」。E・H・カー曰く、「歴史とは現在と過去との対話である。」。というように、過去の歴史的、科学的事実や成果をいくら知識として量的に知り得たとしても、その知識を現代史といかに結びつけ、いかに生かすかを問わないとすれば、それは発掘現場で物珍しさのために穴掘りをする単なる考古学ファンに過ぎず、本当の意味の考古学者ではない。我々日本人が、「ものまね文化」を担い続けている、とよく言われるのは、このような日本社会の教育の賜であると言ってもよい。日本人の行動ベクトルは、日本の近現代における政治制度と思想史が示すように、日本人の数と同数ほどあるのではなく、たった一点、すなわち強者(米国)、か江戸(精神的鎖国)に向いている。押忍!!

それでは、Good bye!