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GOOD MORNING 学園長!

第32話 現実と非現実から見えるもの

日本人の教育には、現実と非現実の区別がなく、一つの捉え方で言えば、生まれて死ぬまで現実とはかけ離れたバーチャルな世界で生きることを理想とすら考えるところがある。現実を知るというのは、日本史や世界史の記述を覚えるのではない。また、単に新聞やテレビの情報を知るというのでもない。一人の人間が、その人を取り巻く社会の中で如何に生きるかを前提として、その人の未来のために過去と現在を学ぶことである。このことから、非現実は、現実を前提としているものであって、現実と同等のものでも同一のものでもない。しかし、日本人の考える教育には、未熟な若者へ現在と過去の現実を、その一人の若者ために学ぶ機会を与えることはなく、従ってその若者は、あくまでも全体の若者の中の一人の若者として捉えられているのである。生まれたときから、非現実の中で生き抜く人間に、何が幸せで何が不幸で、何が豊かで何が貧乏で、何が価値のあるもので何が価値のないものであるかがどうして分かるのか。また、非現実の持つすばらしさをどうして理解することができるのか。ましてや、戦争と平和、人間差別、民主主義など分かるはずもないことである。

それでは、Good bye!