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GOOD MORNING 学園長!

第39話 全入時代にあっての教育とは何か

全入時代とは、大学・短大の志願者数とその総定員数が数字上イコールになった状態を指す。つまり、志願者である側が、大学・短大を選ばなかったら、大学・短大と名の付く教育機関に全員が入学できるのである。この現象を喜ぶべきか、それとも悲しむべきかは別として、現実には志願者と同年代の若者の約65パーセントの者が、かかる教育機関に入学しているのである。1960~70年代の進歩的文化人の中に、高等教育を望む国民の全員を大学・短大に入学できるような教育体制にすれば、文化的で民主的でそして豊かな人間社会が実現できるかのように言う人たちがいた。その文化人の方々は、今日のこの現象を何と思っているのだろうか。現在、その大学・短大を目指す人、あるいはそれを望む親・学校の教師、そしてその熱意を受け入れる高等教育機関の関係者、さらに卒業生を迎える社会や企業は、現在の狂ったような受験環境を見れば分かるように、一部の大学のみを高等教育機関と考え、将来における社会の担い手である若者をこの不条理な環境に巻き込んでいるその現実を正当であると考えているのである。
従って、かっての理想であった高等教育をいくらうけても豊かな人間社会は、いつまでも実現されず、むしろ、ますます厳しい格差社会の現実を目の当たりにして、若者たちは己の愚かさと哀れさを確認し、取るすべもなく・・・じっと手を見るのである。「どこ」が間違っているのだろうか?それをわれわれ日本人に問いたい。実は、日本人の考える「教育」は、本当の意味での「教育」ではないのではないか?

それでは、Good bye!