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GOOD MORNING 学園長!

第46話 公共の福祉(パブリック・ウエルフェア)に潜む危険性(完 )

基本的人権の規制概念は、前回述べた「公共の福祉」です。そこで、第43話で述べたように、日本史を貫く全体主義的思想という観点から、この人権の規制概念である公共の福祉を捉えると、以下二つのことが問題となります。一つは、憲法の人権規定に謳われている言葉表現から、「公共の福祉に反しない限り人権が保障されるのか、それとも人権が保障されることを前提として、もしその人権を規制する場合には、公共の福祉以外の規制はない」というのか、そのいずれであるかによって、結果が異なるのはもちろんのこと、もし前者であれば人権規定が無いに等しいといっても過言ではありません。もう一つは、それではその公共の福祉とはいったい何であるのか、その内容は如何なるものかを確定する必要があります。現在の法律家たちの通説によると、人権を規制するのは「他人の人権」であり、その他人の人権の集合体が公共の福祉と捉えているようです。従って、人の人権を規制できるのは他人の人権の集合体によって構成された「公共の福祉」によることになります。確かに、理屈としては合衆国憲法の「法の適正な手続」という概念とは異なりつつも“なるほど”と思わせるものがあります。なぜなら、人の人権を侵害できる権利は、その人以外の人の権利の他にはありませんから。しかし、それでは、その「他人の人権の集合体」は、誰がどのような基準でどのような手続きを踏んで、一人の人間のもつ人権を規制する公共の福祉という一つの価値を確定できるのか、ということになります。まさかその決定者が、時の政府の代表者又はその代表者が選んだ裁判官ではないと思いたいのですが、また日本人は、まさか全ての人権をかかる人たちに委譲するほど愚かではないと思いたいのですが。―抜け穴だらけの法律をつくる日本人の丼勘定

それでは、Good bye!