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GOOD MORNING 学園長!

第51話 見栄と張ったりの文化に思いやりなどはない

日本のしきたりや言葉の中に、他人に対する思いやりを表すものが沢山ある。
車中のシルバーシートや過度に丁寧なお辞儀、あるいは年賀状やお悔やみの言葉など挙げればきりがない。これらの思いやりの表現は、社会を健全な方向へ導くものであるから、当然是とされ強調される。
しかし、それとは反対に他人の不幸を、教訓とするのではなく、むしろ喜ぶような風潮が今のわれわれの社会にはある。この風潮の底にあるものは一体何なのか。私が思うに、その底にあるものは、一つに見栄と張ったりの文化にあるのではないかと思っている。
見栄と張ったりは、「本当の自分の姿」を隠し、社会の一般的価値観におもねるからである。では、今のわれわれの社会の持つ一般的価値観とは何か、それは、①権威と②偏差値による評価(学歴)と③金であり、そしてその金で権威と偏差値(学歴)を買うこともできるのである。
なぜなら、われわれ社会の権威と偏差値による評価(学歴)には、何らの客観的価値の欠けらもないからである。虚飾にまみれ「本当の自分の姿」で生きていない人間に、他人に対する心からの思いやりなどあろうものか。
要するに、「本当の自分の姿」で生きる大切さを教えるのではなく、教科書の知識のみを「本当の能力」と思いこみ、その知識量を合格の基準にしている大学入試を含め、教育全体が堕落しているのである。

それでは、Good bye!