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GOOD MORNING 学園長!

第58話 新しい酒を古い革袋に入れるな

この言葉は、聖書のマタイ福音書に記されており、”新しい考え方を受け入れるには古い制度を壊さねばならない。”というものです。
話は変わりますが、安倍首相のアンシャンレジューム発言は、思うに古い酒を新しい革袋を捨て去ってまでして入れ替えると言うものでしょう。この聖書の言葉は、私に日本語と英語、言い換えると東洋の文化と西欧の文化の一つの違いを教えてくれているように思えるのです。特に、東洋の文化の究極にある日本の文化を理解する上でも大いに役立つと思いますし、反対に日本文化の究極にある西欧の異文化を知る上でも大いに役立つと思います。
即ち、この聖書の言葉の意味するところは、要するに何ごとであれ、人間が思考して、一つの判断を下し、そしてその判断に従って行動を起こすためには、「酒と革袋」、すなわち「思想と制度」、さらにその思想を分析すると「思考とその基準」、という二つの要素が必要になることを表していると思います。
しかし、どうでしょうか,我々の文化には、どちらかというと「酒」はあっても「革袋」がない、あるとしても自前の革袋ではなく、明治維新以前は中国、遠くはインドから持込み、十分に消化しないうちに西欧から持込み、さらに飲み込みもしないうちに今その「革袋」を、国民は反対しているのだが、安倍首相は捨てるつもりらしい。
つまり、酒と革袋は「一体化」しているものであるというのであれば、一方がなければ他方は立たない関係に立つから、当然のことながら我々日本の文化は、言い方にもよるし捉え方にもよるけれども、「欠陥」があるとも「特徴」があるともいえると思う。
もし、文化というものに、そもそも「欠陥」という概念そのものが成り立たないとするならば(私には未だ分からないことではあるが)、ではその「特徴」とは何か?について考えなければなりません。私は、その点について少しばかり考えるところがあります。

それでは、Good bye!