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GOOD MORNING 学園長!

第64話 禁煙快楽(その七)

第63話に引き続いて、「主体的経験」を取り上げます。「強度の主体的経験」とは、極端な言い方をすれば、「自我及び自意識に基づき、科学的根拠に裏打ちされた目的とその目的意識による行為の連続性」とでもいえるものです。この経験によって、「気持ちいい快楽」から一気に「マゾヒスティック快楽」へと昇華できるのです。
この媒体には、二つの重要な条件があります。一つの条件は「強度の主体性」であり、もう一つの条件は強度の主体性による「経験」です。
日本社会では、前者を「根性」とか「やる気」、更に古くは「精神棒で根性・魂を注入する」とかいって、行為者の意識形成に非科学的な精神論を押しつけ,そのうえ行為者の人間としての尊厳までも否定してきた歴史を持っており、一部の先端科学やスポーツを除いて、それは現在でも基本的に日本の教育や社会生活の中で精神的主体性として行われています。このことが一人一人の日本人が本来「人体と心」に有する深い快楽を味わえない理由ではないかと考えています。つまり、「強度の主体性」とは、その人が一人の人間としての尊厳と誇りを持ち、意識形成が科学的に保証された地球上に二人としていないその人の存在、というのが純粋な意味での「強度の主体性」です。
もう一つの条件である「経験」は、別の表現で言えば、「行為の繰り返し」です。つまり、病気の人体を治癒させる方法として、病巣を外科手術によって切除するのではなく、人体の治癒力を利用した漢方によって病巣を消滅させるのと同じように、主体的に「苦しい」感に襲われるに至るまで、同一の行為を断続的に繰り返すことなのです。

それでは、Good bye!