TOP >> GOOD MORNING 学園長!

GOOD MORNING 学園長!

第67話 禁煙快楽(その十)

この第67話では、「精神の集中」による「runner’s high 現象に類似の快楽」と「禁断症状によるマゾヒスティック快楽」の内容的側面から見た相違点について述べたいと思います。
私は、このシリーズの(その二)と(その五)において、「禁断症状による快楽」は、「runner’s high 現象に類似の快楽」と比べて①強度,②深さ、③質の点で遙かに優る極楽気分が味わえるほどのものである、と述べました。しかも、前者の快楽は不作為によっていともたやすく、しかも短期間のうちに味わえるものです。なぜなら、禁断症状が訪れると同時に快楽現象が体の隅々に至るまでしびれるように訪れるからです。
私はこの快感を、「きりきり感」と呼んでいます。この「きりきり感」は、波が浜に打ち寄せるが如く、徐々に大きく打ち寄せては去っていくように、大きな興奮とその後に訪れるしびれるような静かな満足感が全身に広がり、それが長く繰り返されるのです。
この快楽は既に述べたように「主体的経験」という媒体を「苦痛」に対して与えることを前提としているので、全ての禁煙者が味わうことができるものでないことは言うまでもありません。また更に、禁断症状による快楽は、その快楽を求めるあまり、精神の集中とその持続を必要とするランニングや学習のように肉体を酷使する必要が全くないのです。
快楽を測定する基準として、①強度、②深さ、③質 を挙げましたが、その基準の一つ一つの検証は後日行いたいと思います。また、快楽の測定には、「持続性」という基準が必要であると思います。一瞬のうちに消え去る快楽か、それともお香のようにある程度の時間、それを味わうことができるかは、快楽の価値を計る上で実に重要であると考えるからです。

それでは、Good bye!