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GOOD MORNING 学園長!

第68話 禁煙快楽(その十一)

この第68話では、強い苦痛に対する神経系統の「拒絶反応」が、なぜ主体的経験という媒体の働きによって、「受容反応」へと転化するのかについて考えたいと思います。この拒絶反応は、一般的に精神の集中であれば学習という行為を中断することであり、禁断症状であれば再度喫煙を開始するということです。
それがなぜ主体的経験の介在によって拒絶が受容へと転化するのかについては、二つの人体における生理現象に行き着きます。一つは、人体の生理現象は、その主体である人の「意思」によって影響を受けるということであり、二つは、「苦しいが気持ちいい」という生理的な感覚が苦しいと気持ちいいに分かれることなく、同時に生じる神経系統が一つしか存在していないと言うことです。
このことから、脳生理学上は「苦しい」と「気持ちいい」とは、同一の神経系統で作用する「同一の反応」であるということができます。
従って、苦痛に対する「拒絶反応」が「受容反応」へ転化するのは、人の「意思」が生理現象に影響を与えた結果であるということになります。
この考え方をあらゆる精神の集中の中に応用し、生かすことによって、実に面白い仮説が生まれるのです。それは、この方法を用いたならば、「極普通の脳を科学する脳へと大きく発展させることができるのではないか」という仮説です。
次回は、この科学する脳へのプロセスを考え、更にそのプロセスをどのように応用するのかについて考え、そして最後に禁煙という結果のプロセスとそのプロセスを再現する価値について考えます。お楽しみに。

それでは、Good bye!