TOP >> GOOD MORNING 学園長!

GOOD MORNING 学園長!

第72話 大脱出

スティーブ・マックィーン主演の映画「大脱走」(The Great Escape)ではないが、今や日本の若者から老人までのあらゆる世代で年齢で、しかもあらゆる方向に向かって、生き苦しい日本社会からの経済的・精神的な大脱出が始まっている。
脱出の理由も「どうしたら生きれるかから、如何に生きるかに至るまで」様々である。
脱出方法で最も一般的なものは、本人の資質や能力とほとんどと言っていいほど関係のないあの「資格」である。これも各種公務員資格から各種国家資格まで様々あって、その中の一つに、「偏差値の高い大学に如何にして入学するか」があると言えよう。
偏差値の高い私立大学は、そのような親の弱みをねらって小学校を開校したり、塾や高校と結託して教育を餌にした「集金システム」を作りあげる。親も大学も、お互いに「教育」を旗印に、一方は一家の経済的安定、他方は金儲けに走っている現象であるとも言えよう。一体全体、お互いに「教育」をなんと心得ているのでしょうか。
そして、おかしいのは、その流れに乗れない大学や高校や塾、そしてその競争に勝てない哀れな大半の親や子たちまでが、「負け組」になりたくないという一心で「勝ち組」の後を必死になって追いかけているのである。これが、日本人による教育を取り巻く一つの人間模様である。
勝ち組も負け組も後でどうなるかは、第二次大戦の前夜を見るまでもなく、バブル経済期の価値観とその崩壊の足跡を辿って見れば、自ずと明らかなことであろう。
「教育」こそ「人造り」、「国造り」の原点であるにも関わらず、親子、民間・公立の教育機関、そして国家までもが、それぞれの理由で、結局一番大切な日本の若者を食い物に、彼らに与えねばならない「本当の教育」をないがしろにしているのである。

それでは、Good bye!