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GOOD MORNING 学園長!

第73話 知るということー日本の教育に思う

「何ごとであれ深く追究すればするほど、かえってその実体が不可解なものとなり、従ってその物の真理を掴むことが極めて困難なものになる」ということは、そのような環境に現在いる者、あるいはいた経験のある者にとっては至極当たり前なことである。
この至極当たり前のことを「物の判断やその判断による行動規準」としなければならないのは、迷信や宗教、さらに特異な道徳と社会秩序の支配した暗い前時代を乗り越え、今や科学の支配する21世紀に生きる我々にとっては実に納得のいくことである。
ところがどうであろうか。我々のとりわけ精神的成長を施している「教育」を見ると、まるで教科書に記されていることが全て真実であるかのように(しかも、一部の政治家による政策的配慮の働いた教科書を見て)、無限の可能性をもっているが未だ白紙の未成熟な若者の脳に向かって、その教科書のいう「真実なるもの」(本当は真実かどうか分からないが)を真実であると思いこんだ教師が“知識こそ崇高で絶対なもの”と言わんばかりに叩き込むのである。
しかも、それぞれが異なった特質と思考方法をもつ、実に壊れやすい人格を有する生体に対してである。
さらに情けないことに、「無知の知」を知らない者の手によってそれがなされているのである。
結局、日本の教育の現場に見えるものは、真に崇高な科学と人間の生きる喜びを求めるものではなく,日本人のお家芸である前時代にも見たあの“日本というある種の社会構造を狂信者のように頑固に守る”ための“飴と鞭”でしかない。なんとも哀れなことか。

それでは、Good bye!