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GOOD MORNING 学園長!

第82話 日本人のいう「個性」とは一体何?

昨日、Yahooニュースを見ると、松下電器産業(株)の入社式で、社長が新入社員に「自分の個性を発揮するように。」と言ったそうですが、当の新入社員は日本人として生まれ出てこのかた、幼児期・思春期・青年期の21~22年間に教育を通してアップダウン式に自分の個性、というよりも一人の人間としての誇りまで、「学生としてのあるべき姿とか集団教育における協調性」とか言う名目によって、否定され、削り取られてきた。
その徹底した仕上げの一つである、それが教育か?と疑わせる大学受験のためのセンター試験を見るがよい。たとえば、その教科の一つである数学の解答方式はというと、なんと同じ考え方に加えて同じ解き方まで要求してくるのである。社会はというと、言葉は「社会」というけれども、その実態は「過去の歴史を学んで、現代や未来の自分を含めた人間や社会の有様を知る、という人間への啓蒙」にあるのではなく、まるで電話帳の電話番号をいかに多く、そして早く覚えられるかに似た、実に無味乾燥な記憶力競争をしているのである。
そのような、教育とはかけ離れた非生産的な経験をしてきた新入社員に向かって、「個性を大切に!」と、まったく相矛盾したことを平然として世界企業の一つが言うということは、それこそ様々な問題が出てくるのである。その一つに、その企業も他企業と同様に、例外なく今新入社員であるフレッシュマンも10年か、長くて20年後には、確実にそのほとんどの人は使い捨てカイロのように、個性のない人間=消耗品として捨てられる運命にあるということを意味する。

それでは、Good bye!