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GOOD MORNING 学園長!

第99話 主語に見る文化―あなたと私と私たち

「あなたは・・・」表現は、「私(自分)」を前提とした表現であるために、その表現の中に「私(自分)」が入っていない分だけ相手に強い印象を与えることになる。これは、文化を問わずごく当たり前のことである
従って、「あなたは・・・」表現を連発すると、ともすると話の内容が相手に対する命令効果をもたらしかねず、その結果相手方は不愉快な上下関係を半強制的に意識させられることにもなりかねないのである。
もしそうであれば、「あなたは・・・」表現は、私生活の中では使用頻度を抑える、あるいは使用する場がある程度限られることになると思われる。つまり、相手の人格や感情が幾分かでも傷つけられることになるからである。
ところが、この「あなたは・・・」表現こそが、ごく日常的に用いられ、その使用の目的が相手を傷つけるためどころか、「私(自分)」が隠れている分だけ謙虚で、思いやりがあり、そして協調性があるとして評価される文化がある。
「私は・・・」表現こそ、謙虚で、思いやりがあり、しかもデモクラシーの原点であると思うのだが、その文化の価値観によると「私は・・・」表現は、「我が強い」、「自己中心的」というその社会にとってマイナスの評価が下されるようだ。
結果として、その文化では「私は・・・」表現を極力抑えて、「私たちは・・・」表現が大いに好まれることになる。 ナマステ!

それでは、Good bye!