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GOOD MORNING 学園長!

第124話 誤訳を生むいびつな文化

私は教育と翻訳の2つの仕事に携わる立場から、日々「基礎学力とその応用という問題」に悩まされています。
日本に漢字が渡ってからおよそ1,500年経つとしても、英語の歴史もその10分の1の150年は歴然としてあるのです。しかも、特に戦後教育の中で徹底して指導されているのですが、ご存じのように現実にはそこに英語に弱い、何時までも欧米コンプレックスから抜け出ることのできない日本人がいるのです。
なぜこのような現象が生まれたのか?という答えは一つしかありません。それは英語教育の、というかむしろ教育そのものの根本が間違っていると思われるからです。言うまでもなく、漢字教育の延長線上に英語教育を置いているその思考に問題があるのが、その一例です。ですから、この現象は英語だけの問題ではなく、何事にも派生し、場合によってはある意味で間違いなく「文化の萎縮現象」が起きているのではないかという仮説が立てられるほどです。
漢字教育を前提として英語教育を捉えることは、私にとっては暴論であり、論外であって、そこに新しい文化は決して生まれません。誤訳が生まれ、それを平然と受け止め、認めるという文化は、当然のことながら異質な体質ですから世界のすべての文化に通用する普遍性がないのです。結果として、その文化は外ではなく内へ向かうことになり、いびつな性質の文化に変質していくのです(鎖国状態)。
日本中がひっくり返っている昨今の「東電の福島原発」でも、自分の能力で正しく判断し、行動することができずに何時までも右往左往し、挙げ句欧米の知識や協力に依存する甘えの体質も、誤訳と同様にすべてこの誤った思考法から生まれているのでしょう。

それでは、Good bye!