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GOOD MORNING 学園長!

第135話 「ほこ×たて」→ 日本の物差しを捨てる?

「ほこ×たて」で負け知らず、応募急増の企業は
金属加工の日本タングステン(福岡市)は10日、2013年春の新卒採用の応募者が134人と、前年の1・5倍に増えたことを明らかにした。
フジテレビ系の娯楽番組「ほこ×たて」で、自社製の超硬合金が、どんな金属でも穴を開けるというドリルと対戦し、負け知らずの好成績を残したことが話題となって志望学生が急増したという。
日本タングステンの採用予定数は5人。インターネットなどを通じた説明会への登録者は約1000人に上り、入社を正式に志願した学生が134人、競争率は約27倍に達した。現在、最終選考の段階で、近く内定者を絞り込む。
「ほこ×たて」は、昨年1月からレギュラー番組化。「どんな臭いもかぎ分ける警察犬」と「絶対に臭いを落とす食洗機」など、矛盾する相手同士が対決して勝敗を決める企画で人気が高い。日本タングステンはこれまでに切削工具メーカーなどの高性能ドリルと計5回対戦、4勝1分けと圧勝している。
日本タングステンの志望者は例年、九州地区の学生が多い。ところが、来春の採用では全国各地の大学から応募があり、特に理系の学生が増えているという。「(番組の効果で)社員の士気や開発意欲も向上している」(馬場信哉社長)としており、知名度アップを追い風に、会社の競争力も高めていきたい考えだ。
(2012年5月11日10時27分 読売新聞)
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コメント:
就職の超氷河期に若者が群がる企業と言えば東証第一部上場の大企業が当たり相場で、難関大志望もそのための前提であったが、この話はどうもそのような短絡的な捉え方では済まないようで、彼ら若者にとって世界経済の危険度はこれまでの日本の物差しでは測れないというのであろうか?
「できるかできないかの文化」を西欧文化とすれば、日本の現経済状況において「権威=できる」という日本文化は若者にとってまったく当てにならない尺度なのであろう。
もし、この傾向が受験に及ぶと先ほど述べた「東大至上主義=一流企業=勝ち組」の価値基準が崩れることになる。面白いではないか、価値というものは文化に左右されるということが本当に分かるのだから。
グローバル化はその価値の「衝突、変動、ゆがみ」を表しているとも言える。
「なぜ東大に行くのか」「なぜ一流企業に入ろうとするのか」「なぜ金儲けしようとするのか」などから始まって、極日常的な「なぜ友達が大切な存在なのか」「なぜ生きるのか」「なぜ嘘をついてはいけないのか」などに至るまでグローバル化はその価値基準や判断基準までをガラリと変えてしまう。
こんな英語教師も現れる。TimeやNews Weekを読むこともできないのに、英語は大切だから私の講義(学校・塾・予備校)も大切だという教師が現れる。しかし、その強弁も「ほこ×たて」のような現在の日本の若者たちの考えによって瞬く間に消し去られるのであろうか?私はそう願っているのだが・・・。
いずれにせよ、「価値と無価値」という概念と、「真実と虚偽」という概念は同じものではないにもかかわらず、日本文化の中では常にそれが同じもののように捉えられていると私は感じている。

それでは、Good bye!